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23・02・06 德川慶喜終焉の地

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慶喜終焉の地、第六天屋敷跡

 第15代将軍・德川慶喜(1837~1913・大正2年)は大政奉還後、静岡で長い謹慎生活を送った後、巣鴨の地に移り住んだのは明治30年(1897)慶喜61歳のことであった。翌年には皇居に参内(さんだい)、明治35年には公爵を授けられなど復権への道を歩んだ。

歴史的名場面として、明治天皇と酒盛りした時に慶喜は 『お互いに浮世のことで仕方がない』 と言った。

公爵 : 公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の爵位の第1位。

 巣鴨邸は中山道(現 白山通り)に面しており、庭の奥は梅林になっていた(豊島区巣鴨1丁目17,18,26~33番地)。慶喜が巣鴨に居住していたのは明治34年までのたった4年間で、その後、小日向第六天町(こひなた だいろくてんちょう、現 文京区春日2丁目8番地、現:国際仏教大学)に移った。その理由は巣鴨邸のすぐ脇を鉄道(豊島線、現 :山手線)が通ることが決まり、その騒音を嫌ってのことのようだ。
 文京区小日向が生家の水戸屋敷(現 文京区後楽)に近いことから、この地を愛しながら大正2年に没した。享年76。谷中霊園に眠る。


豊島線 : 当初は田端・目白間だったが、田端・池袋間に変更。停車駅は田端ー駒込ー巣鴨ー大塚ー池袋。
・ 田端駅 : 1896年(明治29)既に開業していた。
・ 駒込駅 : 1910年(明治43)開業
・ 巣鴨駅、大塚駅、池袋駅 : 1903年(明治36)開業
池袋駅開業の前年に池袋信号所を設置していた、明治36年そこに駅を設置した。
当初は目白駅(品川線として既に明治18年に開業)を分界駅にしようと計画したため、駒込・巣鴨間のレールは目白駅を目指して西南方向を向いていた。しかし目白駅付近の用地の確保が難しくなり、板橋・目白間にある池袋信号所を分界駅にした。
最初から豊島線が田端・池袋間であったなら、慶喜邸は小日向第六天町に移る必要はなかったのかもしれない。

德川家の菩提寺の増上寺でも寛永寺でもなく、谷中霊園にしたのは、神式の墓所にしたためお寺さんに埋葬できなかった。
 
 晩年、旧三百諸侯を招いてパーティを開いた時、芸州広島藩の浅野長勲(ながこと、浅野宗家13代当主)だけには招待状を送らなかった。長州征伐の時、広島藩が勝利の帰趨を決めたが、德川家を裏切って長州に味方したからだ。
 もし広島藩が德川家に味方して長州藩を廃絶していたら、明治維新はもっと別の形になっていたに違いない。


第六天屋敷は戦後、財務省の管理地になり官舎が建てられていたが、その後、霊友会に払い下げられた。昨年その教育機関である国際仏教大学院大学が港区虎ノ門から移転して来た。
この3,000坪の跡地に德川慶喜邸を再建するなどして(正確な図面が残っている)、江戸時代を伝える施設に利用しなかったのは残念である。

德川慶喜家は慶喜(よしのぶ)を初代として、2代・慶久(よしひさ)、3代・慶光(よしみつ)、4代・慶朝(よしとも、現:当主)と続いている。
ただし、德川宗家を継いだのは16代・家達(いえさと)で、17代・家正(いえまさ)、18代・恒孝(つねなり、現:当主)と続いている。

德川の德の字は正しくは德であり、徳ではない。良く見ると一画多い。
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by chibi-papa | 2011-02-06 23:00 | チビのお出かけ  

23・02・05 日野俊基の墓所

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葛原岡神社

 北鎌倉駅で下車。葛原岡ハイキングコースで葛原岡神社(くずはらヶおか じんじゃ)に出る。葛原岡神社の祭神は日野俊基(ひの としもと)である。
 明治維新後、南朝が正統とされると倒幕の功労者として評価され、明治20年に葛原岡神社が創建され、従三位が追贈された。


日野家の家紋は鶴丸。 

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日野俊基の墓所

 日野俊基は後醍醐天皇の蔵人(秘書)となって、鎌倉幕府倒幕の謀議に加わる。諸国を巡り反幕府勢力を募るが、1324年、京都守護の六波羅探題に察知され逮捕。鎌倉に連行される。日野俊基は赦免され京都へ戻るも、1331年、再び倒幕計画が発覚。再び捕えられた。
 その翌年6月、ここ葛原岡で処刑。鎌倉幕府崩壊の11ヶ月前だった。


日野俊基(?~1332)は学問に優れていたため第96代・後醍醐天皇(在位1318~1339)の信頼を得て、蔵人頭(くろうどノとう)まで出世した。

探題(たんだい) : 鎌倉幕府の職名で、鎌倉から遠隔地の要衝に置いて、その地方の軍事・裁判をつかさどった。六波羅探題(ろくはら たんだい、京都)、鎮西探題(ちんぜい たんだい、大宰府)など。
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by chibi-papa | 2011-02-05 23:00 | チビのお出かけ