地下鉄の父・早川徳次(168)20・09・13 

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早川徳次(のりつぐ)の胸像(朝倉文夫作)

地下鉄の父・早川徳次(1881~1942)明治14年山梨県に生まる。
帝都高速交通営団の前身である東京地下鉄道株式会社を創設。
昭和2年12月30日アジアで最初の地下鉄、浅草~上野間(2、2キロ)開業させた。
引き続いて銀座へ新橋へとレールを伸ばし、今日に見る地下鉄網の礎を築いた。

 
 胸像は銀座駅構内の日比谷線ホーム(B3階)の真上のプロムナード(B1階)中央部にある。

帝都高速交通営団は昭和16年(1941)9月1日発足。通称は営団地下鉄。営団の前身は東京地下鉄道㈱(浅草~新橋間)と東京高速鉄道㈱(新橋~渋谷間)の2社。
ここで言っている「高速」とは、路面電車に対して高速という意味。

地下鉄営業免許を取得の際、「東京市が地下鉄を買い取る時には、それを拒めない」という条件付だった。

平成16年(2004)4月1日、民営化により東京地下鉄㈱に継承された。東京地下鉄㈱の通称は東京メトロ。今でも営団地下鉄と言いそうになってしまうが、だいぶ慣れた。

胸像の台座には篆書体(てんしょたい)で、左から 『社長早川徳次像』 と書かれている。

浅草・上野間が開通した昭和2年(1927)といえば、リンドバーグが単独大西洋横断飛行に成功した年。

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東京の地下鉄網

 早川徳次は自分の娘に「いつかきっと、東京中が蜘蛛の巣のように地下鉄で張り巡らされる日が来るだろう」と言っていたという。その言葉は現実のものとなった。

・ 3号線 銀 座 線 東京メトロ 標準軌
・ 4号線 丸ノ内線 東京メトロ 標準軌
・ 1号線 浅 草 線 都 営 標準軌
・ 2号線 日比谷線 東京メトロ 狭軌
・ 5号線 東 西 線 東京メトロ 狭軌
・ 6号線 三 田 線 都 営 狭 軌
・ 7号線 南 北 線 東京メトロ 狭軌
・ 8号線 有楽町線 東京メトロ 狭軌
・ 9号線 千代田線 東京メトロ 狭軌
・10号線 新 宿 線 都 営 偏 軌
・11号線 半蔵門線 東京メトロ 狭軌
・12号線 大江戸線 都 営 標準軌
・13号線 副都心線 東京メトロ 狭軌


相互乗り入れを勧める運輸省は、京浜急行と京成が乗り入れする浅草線を1号線に、東武と東京急行が乗り入れする日比谷線を2号線としたため、既存の銀座線と丸ノ内線は3号線、4号線となってしまった。思惑で歴史を曲げてはいけない。

狭軌はレール幅が107センチ、偏軌は137センチ、標準軌は144センチ。 (1センチ未満を四捨五入して表した)

集電方式は、銀座線と丸ノ内線は第三軌条方式(third-rail方式)。それ以外の線は架線集電方式(パンタグラフ方式)。大江戸線にはパンタグラフがないよう見えるが、とても小さいがパンタグラフがちゃんとある。

大江戸線のモーターは直線運動(linear motion)するリニアモーター。それ以外の線は回転運動(rotate motion)する普通のモーター。リニア式といっても磁気による浮上とは関係ない。軸受け部分がないので、その分コンパクトにできる。

 去年の12月、銀座線(浅草・上野間)開業80周年を記念して当時の車両を再現したラッピング車が運転されていたニャ~。

 「地下鉄の電車はどこから入れるんでしょうかねぇ」
 「それを考えてると一晩中寝られないの」
 「改札口から入れるのよ」の掛け合いの漫才コンビ、春日三球・照代が一世を風靡した(1970年代後半)
 問合わせ殺到で、営団地下鉄では「実際には違います」と異例のPRをして話題になったことがある。実際にどこから入れるのかは平成18年9月30日の チビのお出かけ 76 を見てね。


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地下鉄出入口

 浅草駅には4番出口に浅草寺を模した出入口が作られた。その格子にはデザイン化された『地下鉄出入口』の文字になっている。なかなかの凝りようである(縦2列で左側に地下鉄の文字、右側に出入口の文字)

 早川徳次は資金繰りが順調でないときでも安全第一を考えて、全車両は鋼鉄製で難燃化にし、打子式ATSを導入した。それに当初2両編成であったが、将来の輸送量増加に備え6両編成の運転対応のプラットホームにした。


 打子式ATS(Automatic Train Stop system)の仕組みは、信号が赤の場合、線路脇に設置された打子(triparm)が跳ね上がり、それに列車の突き当たり弁に触れ、圧力管から空気が抜け非常ブレーキがかかる。信号が黄又は青の場合は打子が倒れているため電車はそのまま通過できるという、いたってシンプルなもの。銀座線の開業当初から1990年代前半まで使われていた。

簡単な 仕組みで無事故 打子あり  (チビ)

自動列車制御装置としての打子式から、現在は電気信号方式(コード軌道回路)になっている。しかし、この方式は線路上の設備の点検・維持コストが大きい。そこで、そのような設備が不要な無線信号方式への移行が今後の課題となる。

運賃についても課題がある。地下鉄に限らず違う鉄道会社を乗り継ぐ場合、基本的には通し運賃にならず、それぞれ割高の初乗り運賃を取られる。通し運賃などで改善して欲しい。

(チビの日記!!チビのお出かけ168)
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by chibi-papa | 2008-09-13 21:56 | チビのお出かけ  

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