C62形蒸気機関車(166)20・08・30 

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東京駅丸の内地下コンコースにて

 ここ東京駅の動輪広場から、チビから皆さんへ蒸気機関車(SL、steam locomotive)についての出題です。

〔第1問〕 動輪広場にC6215の動輪がモニュメントとして保存されています。ところで、D51形は「デゴイチ」の愛称で呼ばれていますが、C62形の愛称は?

〔第2問〕 このSLはどちら側に走っていく体勢で置かれているでしょうか。右?それとも左方向?

〔第3問〕 このSLは旅客用それとも貨物用?

〔第4問〕 このSLは炭水車を牽引していたでしょうか?

〔第5問〕 このSLは、昭和23年12月29日に使用開始されてから、昭和46年11月24日の廃車まで延べ263万キロメートル走り続けたということですが、これは地球を何周したことになるでしょうか?

〔第6問〕 では、最後は車軸配置の問題です。右にあるプレートに描かれているようにC62形を横から見ると、先輪は2軸、動輪は3軸、従輪は2軸です。これを日本式表記では、2C2です。ではアメリカ式表記では?

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〔第1問の解答〕 C62だから、シー・ロク・ニ→シロクニ。そうです、愛称は「シロクニ」です。

〔第2問の解答〕 ピストンの往復運動をロッド(rod)で直接動輪に伝達しているので、左から伸びているロッドを見れば分かりますよね。そう、左方向に走っていく体勢で設置されています。

〔第3問の解答〕 旅客用です。旅客用は動輪が3軸、ABCで3軸だからC形。貨物用は動輪が4軸、ABCDで4軸だからD形。「デゴイチ」はD形だから貨物用。動輪が5軸もあるのが勾配区間用、ABCDEで5軸だからE形。
 「シロクニ」は我が国最大最強の旅客用蒸気機関車で、東海道本線、山陽本線などの主要幹線の優等列車を牽引していた。


〔第4問の解答〕 炭水車を牽引していた。アルファベットの記号の次の2桁の数字が10~49がタンク型で、50~99がテンダー型。「シロクニ」は62なのでテンダー型。テンダー(tender)とは炭水車のことで、石炭庫に石炭、水槽に水を積んでいた。「デゴイチ」は51だから、「シロクニ」と同じくテンダー型。
 因みにタンク型はボイラーにある水槽に水を蓄え、石炭は運転席の後ろにある石炭庫に貯蔵している。つまり機関車と一体になっている。勾配区間用のE10はタンク型。


〔第5問の解答〕 地球1周は4万キロメートルなので、263÷4=65、7→23年間で約66周したことになる。
 因みに月までの距離は38.44万キロメートルなので、363÷38.44=6.8 ・・・÷2=3.4→月まで3往復強したことになる。

〔第6問の解答〕 2C2をハドソン形といいます。C60形もC61形も2C2でハドソン形です。因みにC58形は1C1でプレーリー形、C59形は2C1でパシフィック形といい、D51形それにD52形は1D1でミカド形といいます。パパは何問できたかニャ?

飛鳥山公園のD51形 : 昭和18年~昭和47年、194万km走行
(平成18年5月4日の チビのお出かけ 48 を見てね)

世田谷公園のD51形 : 昭和14年~昭和47年、246万km走行
(平成19年7月15日の チビのお出かけ 120 を見てね)

 C6215は、D52112のボイラーを転用、ボイラー以外はC59形用の仕掛り部材を組み合わせて、今から60年前の昭和23年12月に落成(日立製作所)した。そして颯爽と「つばめ」「かもめ」を牽引、九州寝台特急と特急経歴が長い機関車だった。山陽本線が昭和39年に電化されると糸崎機関区(広島県三原市)へ移って呉線を走った。
 その呉線も昭和45年に電化されると、北海道の苗穂(なえぼ)工場で軽軸重型に改造(軽量化)されて、函館本線を急行として1年間走った。延べ263万キロを走り終えて(昭和46年11月廃車)、現在は東京駅・動輪広場で足を休めている。


線路には等級があって、C6215は特甲線用だったので、甲線の函館本線で走らすためには軽量化しなければならなかった。
 ・特甲線 軸重18トン
 ・甲 線  軸重17トン
 ・乙 線  軸重15トン
 ・丙 線  軸重13トン
 ・簡易線 軸重11トン
現在、丙線に軸重(車軸にかかる重さ)17トンの電気機関車を走らせている区間がある。軸重13トンまでの弱い線路に17トンですよ。安全を完全に無視している。恐ろしい。人命軽視。重い機関車が通過するとレールは外側に膨らんでしまう。このままでは大事故に繋がる。我々も新幹線やリニアモーターカーなどに目を奪われていてはならない。安全はまず足元から!枕木を木製からコンクリート製に急いで変えていただきたい。

動輪の直径はC59形と同じで国内最大の1メートル75センチ。

電化、ディーゼル化で昭和51年に蒸気機関車は全廃となった。
C63形は製造見送りとなったため、昭和23年から翌24年にかけて製造されたC62形が最後の蒸気機関車となった。

 そうなんです、C62形は新たに製造されたものではなく「改造」されたものなのです。ボイラーは貨物用のD52のを使ったので、最大最強の旅客用蒸気機関車なのです。
 戦時物資輸送のための貨物用機関車は終戦とともに余ってしまった。一方、旅客用機関車はかなり不足していた。そこで、余剰となっていたD52(「デゴイチ」の改良形)のボイラーを旅客用機関車に転用して生まれたのが、49輌の「シロクニ」なのです。
 「シロクニ」の炭水車を含めた全長は21メートル48センチ、重量は143トン。昭和29年、狭軌での蒸気機関車による世界最高時速129キロを記録した。


JRの線路幅には狭軌(きょうき、1メートル7センチ)と標準軌(かつては広軌といった、1メートル44センチ)がある。新幹線は標準軌。

モニュメントの向こう側はスモーキングコーナー。そちらでは愛煙家が煙を吐いている。

(チビの日記!!チビのお出かけ166)
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by chibi-papa | 2008-08-30 00:00 | チビのお出かけ  

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