(162)20・07・20 朝顔市とサミット

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入谷鬼子母神前に並んだ朝顔

 鬼子母神(きしもじん)は悪鬼なんかでなく神様なんです。仏法説話によると、神様になる前の鬼子母神は人の子をさらっては食べていましたが、それを知ったお釈迦様が、戒めるために鬼子母神の末っ子を隠してしまいます。自分の子供がいなくなった鬼子母神は必死になって探し回るが見つからない。
 とうとう、お釈迦様に救いを求めます。そこで、子供をさらわれた親の悲しみが分かるかと諭され、それからは悪行を止めて仏教に帰依しました。そして、鬼子母神は法華経を信仰する人を守ることを誓ったのでした。それからというもの、苦しい修行にも耐え、ついに法華経の守護神となり母と子を護る神として信仰されるまでになったのです。 

 入谷鬼子母神(真源寺、しんげんじ)を中心に、言問通り(こととい どおり)に120軒もの朝顔業者が並んだ朝顔市が賑わう。例年、曜日に関係なく7月の6日~8日の3日間なのに、今年は洞爺湖サミット(7日~9日)のため18日~20日の開催となった。


 「 入谷から 出る朝顔の 車哉 」 正岡子規

 そういえば、9日までJRや地下鉄の主要改札口には警察官が常駐し、駅構内を巡回していたのが目に付いた。最初は、荒川沖駅構内無差別殺人事件(3月23日)や秋葉原通り魔事件(6月8日)などの影響かなと思っていたが、それは平成17年(2005)スコットランドでのサミット(パースシャーサミット)の時にイギリスの首都・ロンドンで同時爆破テロ事件が起こったことから、警視総監の「首都こそ警備の主戦場」との訓示により、幹線道路では検問、繁華街では職務質問が強化された。また、都庁では出入り口の半分を封鎖し、手荷物検査をおこない、展望室専用エレベーターの前にはゲート式金属探知機が設置されたという。
 浅草寺の「ほおずき市」は境内でおこなうので延期にはならなかったけれど、入谷の「朝顔市」は言問通りの一部を車両通行止めにしておこなうため、警備上問題なので延期となったようだ。 
 こういった厳重な警備に守られたサミットだったのに、人工的に作り出している「穀物高」や「原油高」を止めようとする意思が希薄だった。また、「環境問題」についても特に成果はなかった。それでも福田康夫首相は「充実した3日間だった」などと自画自賛していた。


 7月26日に載った仲畑流万流川柳。笑うに笑えない。
 「 サミットで 飲食の後 飢餓議論 」 
 「 具体案 次回イタリア 決めただけ 」 
 「 サミットを 日本でやった だけのこと 」 

 ほとんど何の成果も得られなかったサミット後の世界は、恐慌に伴う不況と物価高、そしてエネルギー問題、食料問題、環境問題の嵐の中で漂流しようとしているのだろうか。


食糧危機問題を論ずるのに豪華な食事で歓迎してしまったり、原油高と環境問題を意識した電気自動車のアピールが不足だったりと、テーマとの関連性の演出が稚拙であった。さらに環境問題では福田首相は他の参加国に対して、日本並みの環境対策をするべきだと強く主張すべきだったのに全く影が薄かった。
それに福田首相は頑なにGroup8(イギリス、アメリカ、日本、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシア)にこだわって、チャイナやインドのサミット加盟を跳ねつけた。なんと度量の狭い首相なのだろう。アメリカ、イギリスを中心としたサミットはもうそう長くは続かない。

一人当たりのエネルギー消費量、GDP当たりのエネルギー消費量とも、アメリカの半分程度で我が国がダントツに優秀。
一人当たりのエネルギー消費量・・・カナダ、アメリカ、ロシアの数値が高い。
GDP当たりのエネルギー消費量・・・ロシア、チャイナ、インドの数値が高い。
日本並みにすれば、環境問題の大半が解決に向かう。そのことを大いに主張すべきだった。

 実は、昨年から取り沙汰されているサブプライム問題がそうとう深刻なのだ。金融崩壊が世界的に広がるパンデミック直前なのだ。そんなことを(おくび)にも出さず、洞爺湖サミットを派手なお祭り騒ぎにした。サミットの前後に売り逃げしたアングロサクソンは手品がうまい。

(チビの日記!!チビのお出かけ162)
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by chibi-papa | 2008-07-20 14:58 | チビのお出かけ  

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