副都心線開業(157)20・06・15 

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副都心線・渋谷駅

 地下5階に東京メトロ・副都心線が、昨日14日に開業した。運行区間は和光市駅~渋谷駅間20キロメートルで、池袋・新宿・渋谷の三大副都心を縦断する。東新宿駅に通過待避線が設置され急行運転が実施される(池袋~渋谷間の所要時間は各駅停車で16分、急行で11分。和光市から渋谷間は各駅停車で35分、急行で25分)。 平成24年度(2012)には渋谷駅から東急東横線と相互直通運転を開始するため、ホームは島式2面4線となっているが現在使用しているのは両脇の2線で、真ん中の2線の上には蓋がされている。
 渋谷駅のデザインコンセプトは宇宙船ならぬ『地宙船』(ちちゅうせん、建築家・安藤忠雄)。地宙船のパネルが空洞になっていて全体を冷やすという省エネタイプらしい。


チ ビ : ワァ~!プラットホームが広いニャ~!さすが、渋谷駅だね。

パ パ : まだ、東急東横線と繋がっていないから、現在は外側の2線のみの利用だからその間を全部プラットホームにしているから広いだけで、相互直通運転となったらホーム幅は今の3分の1程度になってしまうんだよ。

チ ビ : エェッ~!そんなに狭くなっちゃうの?だからなんだニャ、エレベータも階段も狭いのは。それにしても、いくらなんでも狭すぎるよ。でも、地宙船をイメージした巨大な円形の空間があって、デザインは画期的だね。

パ パ : ただの静物としてのデザインばかり優先されていて、動線のデザインという概念がないようだね。まあ、駅の利用者を無視した設計といったところかな。安藤忠雄らしいよ。動線も含めた設計思想がめちゃめちゃだよ。

チ ビ : ターミナル駅なんだからパパの言うとおり動線も充分考慮しないとね。でも、昨日、部分完成したばかりなんだから、今後の渋谷の発展を見守ろうよ。

『 利用しない 人が設計 したんだニャ~ 狭い穴蔵 きっとそうだよ 』 (チビ)

車体はアルミ合金製で四隅に三角形の柱が入っていて強度を高めている。車内の蛍光灯と空調を一体化して天井が高く、また車両連結部のドアは全面強化ガラスになっているので開放感がある。線路には振動を抑える枕木を用いていて騒音を軽減している。

6月14日の初日の乗客数は33万7千人だった。一日当りの予想は15万人と、三つの副都心を結んでいるわりには意外と少ない。

羽田空港へのアクセスを強化するため、副都心線~東急東横線~東急多摩川線~蒲蒲線(東急鎌田・京急鎌田間、計画線)~京急空港線と繋げる構想がある。

副都心線に東急東横線が相互乗り入れ(同時に東急文化会館跡地に34階の複合ビルが完成)する平成24年度から20年間かけて渋谷駅周辺を大改造する。
① JR埼京線のホームを300m北に移設し、山手線と並行させる。
② 山手線と立体交差しているメトロ銀座線のホームを東に移設し、山手線ホームと同じ高さにする。
③ 東急東横店を取り壊し、西口を一体化する。西口バスターミナルを南北に分散しその地下にタクシー乗り場を設置。
④ 国道246号のガード下部分を拡幅して交通のボトルネックを解消する。その246号側に高層駅ビルを建設する。
⑤ 駅の東西を地上4階の高さで結ぶスカイウェイを建設する。
 全ての工事が終わるのは早くて20年後、それまでは工事車両が渋谷の真ん中を往来することになる。

渋谷駅はJRと私鉄の8路線が乗り入れ、一日の利用者は約300万人。新宿、池袋に次ぐターミナル駅だ。副都心線が出来てより便利になったが、より複雑な構造になる。
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池袋駅東口・西武デパート

 副都心線に乗って渋谷から池袋へ。西武百貨店と東武百貨店の入口前では店員が池袋の名所や交通を笑顔で案内している。
 笑顔の奥には新線開通への危機感が見える。東武東上線や西武池袋線沿線からの乗客が池袋で下車せず、そのまま新宿や渋谷へ向かってしまうという「池袋素通り説」が囁かれているからだ。

 でも、池袋の開発が遅れてしまった要因の一つがその両百貨店が駅ビル化しているためで、池袋を訪れた人が街を回遊するのを妨げている。そこで、豊島区では両百貨店、サンシャインシティを含めた街づくりを考えている。
 そういえばサンシャインシティが誕生したのは昭和53年(1978)だからちょうど30年になる。それ以降、開発が途絶え空白が30年続いてしまった。今、腰を上げないと本当に池袋を素通りして新宿、渋谷に流れて行ってしまう。副都心線の開通が開発に火を点けたようだ。


J R池袋駅を挟んで、東側にあるのが西武百貨店で、西側にあるのが東武百貨店。

池袋グランドビジョン:
① LRT(Light Rail Transit、次世代型路面電車)の導入。地下施設で生ゴミを発酵させて発電した電気エネルギーを動力とし、架線がないので、レール上を走る電気バスのようなもの。ルートは駅東口からサンシャインシティの北側を通り、東口に戻る2km。単線で時計の反対回りの環状を想定している。
② 老朽化した豊島区庁舎を日出小学校跡地に建て替える。そして現庁舎跡地(公会堂の土地などを併せると7,400㎡)を再開発する。
③ 池袋駅周辺の整備で、東西デッキ広場の検討など。

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渋谷・ラーメン空海

 池袋から渋谷に戻る。地上に出てブラブラ歩いているとラーメン食うかいの空海があった。そう言えば今日6月15日は空海(弘法大師)の誕生会(たんじょうえ)だ。
 空海は奈良仏教から平安仏教へと転換していく流れの中で、唐から真言密教をもたらした(日本)真言宗の開祖。空海(774~835)が誕生したとされる774年6月15日は、唐の密教の大成者である不空金剛(705~774、ふくう こんごう、三蔵法師の一人であることから不空三蔵と尊称される)の入滅の日であることから、不空三蔵の生まれ変わりといわれている。


奈良仏教から平安仏教へ : 空海や最澄が現れる以前の仏教は奈良仏教と呼ばれ、朝廷をも脅かすほどの強力な権力を持つようになっていた。そこで第50代・桓武天皇(かんむ てんのう、737~806)はこれを排除しようと都を奈良(平城京)から京都(784年に長岡京さらに794年に平安京)に遷都し、新しい仏教として空海が唐から持ち帰った真言宗や、最澄が持ち帰った天台宗を保護した。奈良仏教が都市仏教だったのに対し、空海は高野山に金剛峯寺(こんごうぶじ)を、最澄は比叡山に延暦寺を開いた。

三蔵法師(さんぞう ほうし) : 仏教の経蔵・律蔵・論蔵に精通した僧侶(法師)のこと。

 空海の最澄に決別を告げる書簡の一節。
「文は是れ糟粕(そうはく、残りかす)、文は是れ瓦礫(がれき)なり。糟粕瓦礫を受くれば、則ち粋実至実を失う。」(文は糟(かす)のようなもの、石ころのようなものです。糟や石ころを受けるということは、本当に大切なものを失うということです。)

 密教の奥旨(おうし)は書かれた文によって得ることはできない。ただ心を以って心に伝えることができる、と空海の決然とした言葉には目が覚める。

表面の 字面追うとは 浅はかな 吾も心す 信ずる心  (チビ)

空海と最澄 : 共に唐に渡り仏教を学んだ。最澄は法華経と密教を学び早々に帰国して天台宗を開いた。一方、空海は密教の本場・長安で深く密教を学んでから帰国、真言宗を開いた。

(チビの日記!!チビのお出かけ157)
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by chibi-papa | 2008-06-15 21:20 | チビのお出かけ  

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