清澄庭園 (147)20・04・05

e0031605_1524193.jpg
出世不動の桜と竜頭

 霊巌寺の直ぐ傍の出世不動(長専院)の桜が満開だ。なぜか梵鐘(ぼんしょう)が鐘楼でなくここに置かれたままになっている。梵鐘の竜頭の上に立って枝垂桜(しだれざくら)と並ぶ。

『 桜見て 竜頭の上で 巻き戻し 』 (チビ) 

『 浮かれ過ぎ たまにはここで 竜頭巻く 』 (チビ)

霊巌寺(れいがんじ) : 「寛政の改革」を断行した松平定信の墓がある。平成18年5月3日の チビのお出かけ47 を見てね。

竜頭(りゅうず) : 鐘楼(しょうろう、鐘突き堂)の梁(はり)に掛けるために釣鐘の頂部につけた吊り手、竜の頭が彫刻されている。腕時計などで針を動かしたり発条(ぜんまい)を巻いたりするためのツマミも竜頭という。 
e0031605_15485010.jpg
清澄庭園・大泉水

 清澄通りを渡ると清澄庭園がある。このあたりは元禄期の豪商・紀伊国屋文左衛門(きのくにや ぶんざえもん)の屋敷跡と言い伝えられている。
 第8代将軍・徳川吉宗の治世の享保年間に下総国(しもうさのくに)・関宿藩の下屋敷となり、その頃にある程度庭園が形づくられたようだ。そして明治になって、三菱財閥の基礎を築いた岩崎弥太郎、弥之助兄弟が全国の名石を集めて回遊式林泉(りんせん)庭園を完成させた。

 池の水は隅田川からの導水による潮入りで、潮の干満の差によって景観が変化するように造営されている。
 満々と水を湛えた池の端には石が飛び飛びに置いてあり歩けるようになっている。大きな鯉が大きな口を開けている。水鳥が寄って来る。写真の左端に見えるのは涼亭。


 『 満々と 湛えし池に 名石に 春に誘われ 鯉と戯る 』 (チビ)

紀伊国屋文左衛門(きのくにや ぶんざえもん) : 江戸時代・元禄期の商人。紀伊国・和歌山の出身。紀州みかんで得た元手で材木問屋を開き、明暦の大火(1657 振袖火事)で木曽の材木を買占め巨万の富を築いたが、2代目文左衛門が凡庸であったため衰退した。
書籍販売の紀伊国屋書店の創業者・田辺茂一の祖先が紀伊国・和歌山の出身。高級スーパーの紀ノ国屋の創業者も紀伊国・和歌山の出身。紀伊国(きいのくに)は和歌山県と三重県南部に当たり、紀州とか紀ノ国とも呼ばれる。

関宿藩(せきやど はん) : 利根川水運の要衝である千葉県野田市にあることから、江戸幕府にとっては最重要拠点であり信頼の厚い譜代諸侯がその藩主に任じられてきた。藩主家はいろいろ変遷があったが、第5代将軍・徳川綱吉が治世の1705年に、久世重之(くぜ しげゆき)が関宿藩主に再任となりようやく藩主家が定着。それ以後は久世家による支配が続いた。
第7代藩主・久世広周(くぜ ひろちか)は日米修好通商条約(1858)には賛成したが、井伊直弼の「安政ノ大獄」という粛清には強烈に反対した。

岩崎弥太郎(いわさき やたろう) : 三菱財閥の創始者。明治の動乱期に政商として今で言うインサイダー取引によって巨利を得た。

岩崎弥之助(いわさき やのすけ) : 兄弥太郎の事業を助けるとともに、2代目総帥として三菱の多角化に尽力した。
 
涼亭(りょうてい) : 池に突き出すように建てられた数寄屋造りの建物。明治42年に国賓として来日したイギリスのキッチナー元帥を迎えるために建てたもの。

e0031605_15301041.jpg
清澄庭園・松島

 広い池には三つの中島(松島、鶴島、中の島)が配されている。
 岩崎家が自社の汽船(日本郵船)で全国の名石を各地から集め園内に配置している。これも名石の一つかニャ~ zzz・・・ うたた寝(cat-nap)するチビ。


日本郵船(にっぽんゆうせん) : 三菱商会が日本国郵便蒸気船会社と合併して郵便汽船三菱会社となり、その後、三井系国策運輸会社の共同運輸会社と合併して日本郵船となる。
横浜の山下公園に係留されている「氷川丸」は元・日本郵船の貨客船(昭和5年竣工、12,000トン級)。戦前の豪華さを再現すべく昨年から改装工事をおこなっている。今月下旬から一般公開される。

e0031605_15282294.jpg
清澄庭園・自由広場

 庭園の南端に自由広場がある。花菖蒲田に沿って群生している雪柳の白い花がいっぱい。白い小花をコメに見立てて小米花(こごめばな)ともいう。

e0031605_1526824.jpg
清澄公園・江戸風の時計塔

 昭和52年には庭園の西側に隣接する敷地を解放公園(清澄公園は無料、清澄庭園の方は有料)として追加開園した。伸び~るチビ。
 江戸風の時計台といっているけど、火の見櫓(ひのみやぐら)か傘のお化けのようだね。

 清澄庭園及び清澄公園は関東大震災(大正12年、1923)や東京大空襲(昭和20年、1945)の時には避難所として多くの命を救った。


(チビの日記!!チビのお出かけ147)


[[付録]] 平成20年度改正税法(法人課税関係)

・平成20年度の税制関連法案が年度内に可決・成立されなかったので、平成20年1月11日閣議決定された要綱などに基づいています。

Ⅰ. 減価償却制度
(1) 機械装置の耐用年数表の見直し
 減価償却制度の見直しは米韓が先行しており、米国は48区分、韓国は26区分と簡素な仕組みになっている。
 我が国はこれまでの390区分が55区分に大幅に簡素化されたとはいえ、簡素化の途中といったところです。
 ・輸送用機械器具製造業の耐用年数区分はこれまで15区分で7年~13年で7~13年に亘っていた耐用年数が1区分一律9年とされました。
 ・生産用機械器具製造業ではこれまで9区分で10~13年とされていた耐用年数が改正では1区分一律12年とされました。など。

(2) 耐用年数の短縮特例の承認手続の簡素化
 従来の短縮特例については申請が煩雑でしたが、この特例を受けた減価償却資産について軽微な変更があった場合で、これと同一の減価償却資産を取得した場合にはその変更点を届出さえすれば改めて承認申請することなく特例の適用を受けられることとなります。

<摘要期日> 法人については平成20年4月1日以降開始する事業年度から、個人については平成21年分から既存の減価償却資産も含めて適用。

Ⅱ. 工事進行基準
 工事の進捗状況に応じて収益と費用を計上する工事進行基準の適用範囲が拡大されました。工事進行基準が強制適用される長期大規模工事について①工事期間が2年以上とされていた要件が1年以上になり、②請負金額が50億円以上とされていた要件が10億円以上に引き下げられました。さらに、ソフトウェアの受注制作もこの対象として追加されました。

<適用期日> 法人については平成20年4月1日以降開始する事業年度から、個人については平成21年分から着手した工事に対して適用。

Ⅲ. 地方法人特別税
 地方分権の推進とその基盤となる財源の充実を図るため、消費税を含む税体系の抜本的改革が行なわれるまでの暫定措置として、地方法人特別税が創設されました。
 これは法人事業税の納税義務者に対して課税する国税という位置づけです。

<適用期日> 平成20年10月1日以降開始する事業年度から適用。

Ⅳ. その他 
 政府の怠慢で「つなぎ法案」に盛り込まれなかったので、次の租税特別措置は適用期限切れの状態ままになっています。
①交際費等の損金不算入
②欠損金の繰戻しによる還付の不適用→平成20年4月1日から4月29日の間に終了した事業年度は欠損金の繰戻し還付の適用あり。
③少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例
④使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例→平成20年4月1日から4月29日までの間に支出した使途秘匿金については追加課税の対象外。
など

(情報提供  タックスハウス渋谷駅南口店 FAX03-3463-1652 )
[PR]

by chibi-papa | 2008-04-05 15:48 | チビのお出かけ  

<< (148)20・04・06 日... 舎人ライナー開業(146)20... >>