吉田松陰と井伊直孝(143)20・03・01  

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松陰神社・吉田松陰像

 三軒茶屋で国道246から枝分かれしている世田谷通り(矢倉沢往還・旧道)を行く。1、5キロほど行くと松陰神社入口との標識がある。 

 境内参道左手に明治維新の精神的指導者・吉田松陰(1830~1859 享年29)が読書している(それとも講義している姿かな)銅像がある。


 チ  ビ ; あっ!松陰先生だ!
 パ パ ; 読書の邪魔をしてはいけません!
 チ  ビ ; ニャ~!

 松陰先生の言葉
 『 読書尚友(しょうゆう)は君子の事なり 』
 書物を読みその中に出てくる昔の優れた人を人生の友として生きていくということは徳の備わった立派な人(君子)のなすべきことである。

 これは長州・萩の野山獄(のやまごく、上士用の牢獄、下士用は岩倉獄)に投獄されていたときの言葉。安政元年(1854)にペリーが再来した際、黒船で密出国を企てたが失敗、捕らえられ萩に戻された。そして1年2ヶ月間の獄中で600冊もの本を読んだ。というのも、自分が投獄されていることよりも、我が国を海外列強からどのようにして守るかを本を読み模索していた。

 許されたとはいえ自宅軟禁状態だったが、講義を聴きたいという若者がしだいに集まりはじめた。そこで松下村塾を開き塾主を務め、塾では身分の上下や職業に関係なく、畑仕事などをしながらそれぞれの長所を見つけ伸ばすという教育をおこなった。
 塾は通算しても僅か2年半だったが、歴史の転換期に多くの人材を輩出した。


 パ パ ; チビも徳の備わった立派な猫になるんだよ。
 チ  ビ ; ニャ~!

矢倉沢往還(やぐらざわ おうかん、大山街道ともいう)の新道に沿って国道246が通っている。往還とは行き来する道のこと、街道。

平成18年5月4日の チビのお出かけ51 (松陰神社と豪徳寺)も見てね。
平成18年5月20日の チビのお出かけ52 (吉田松陰終焉の地)も見てね。

 さらに世田谷通りを300メートルほど行く。

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世田谷代官屋敷・表門

 徳川家康のご落胤(ごらくいん、おとしだね)との噂のある彦根藩2代藩主・井伊直孝(いい なおたか 1590~1659)は1633年(第3代将軍・徳川家光の治世)にさらに加増され30万石(譜代大名の中でも最高)になった。その中に世田谷20ヶ村が含まれていた。そしてこの土地の名主の大場家が世襲で明治4年(1871)の廃藩置県まで代官職を務めた。その代官所は大場家の屋敷と兼用であったため武家屋敷風でなく豪農の屋敷のようだ。

 表門の正面右手が番所になっていて面格子窓があることからかろうじて代官屋敷らしくはなっている。母屋も寄棟造の茅葺で名主詰め所、代官居間、役所の間などからなっている。また白洲門と白洲跡があるところから治安維持や裁きの権限も任されていたことが分かる。時代劇で見るようなお白洲でなく石がごろごろ敷かれていた。これでは座っていられない。実は、白い砂だと風で飛んでしまうので、代わりに石を敷いているとのこと。
 大場家文書の内、1578年(小田原北条氏が支配していた頃)の「楽市掟書(らくいち おきてがき)」にボロ市の起源が記されている。現在でもに盛況なボロ市は代官屋敷前のボロ市通りで続けられている。


『 吾君子 ボロは着てでも 読書する 心は錦 徳を備える 』 (チビ)
 
彦根藩 : 要衝の地に構える彦根城。初代藩主は徳川四天王のひとり井伊直政(いい なおまさ)。「井伊の赤備え」は戦国屈指の精鋭部隊として有名。
井伊直孝が2代藩主になると1615年、1617年、1633年の3度にわたって各5万石が加増され30万石の大大名となった。更に城付米(しろつけまい、後に御用米と改称)を加えると35万石の格式を持つに至った。
譜代大名筆頭であるにもかかわらず、「井伊の赤備え」は官軍の装備に全く太刀打ちできず、新政府側に転向し官軍に加わった。明治17年、井伊家、伯爵となる。

ひこにゃん : 「彦根城築城400年祭」のイメージキャラクター。“ひこ”は彦根、“にゃん”は猫。赤い兜をかぶった猫。赤い兜は赤備えを意味し、猫は井伊家菩提寺・豪徳寺での招き猫を意味している。

 井伊直孝から2百年後の彦根藩13代藩主・井伊直弼(いい なおすけ)は幕末に大老となり吉田松陰先生の処刑を断行した。この事実を重く受け止めて欲しい。そうでないとチビの怒りが治まらない。

 パ パ ; 怒りをコントロールすることも、君子となる心得だよ。
 チ ビ ; ニャ~!

(チビの日記!!チビのお出かけ143)
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by chibi-papa | 2008-03-01 14:37 | チビのお出かけ  

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