新座の竹林(106)19・04・15
2007年 04月 15日
野火止用水の流れが綺麗。平林寺沿いの道路には「狸に注意」の標識が立つ。
朽ちた木の上で無念無想(むねんむそう、無我の境地に入り無心になること)に耽る(ふける)。ここは竹林の静宮。筍(たけのこ)の頭をもたげる音が聞こえる・・・。
隣接して「睡足軒ノ森」があり、向かいは平林寺(へいりんじ)。睡足軒ノ森(すいそくけんのもり)は約9,400㎡を有する森で、上野国(こうずけのくに)高崎藩が統治していたがその後、電力の鬼と言われた(茶人としても知られる)松永安左エ門(まつなが やすざえもん、明治8年~昭和46年、享年95)の所有地となり、昭和13年に飛騨高山から茶室・睡足軒が移築された。死後(昭和47年)、菩提寺である平林寺に譲られた。その後、平林寺から新座市(にいざし)に無償で貸与され平成14年より一般開放されている。
平林寺は室町時代太田道灌の父・道真によって岩槻に開山された。江戸時代に入って川越藩主が現在の地に移転した。43万㎡という広大な境内全域が埼玉県文化財及び県の名勝に指定されている。ペット禁止とのことで中に入れなかった。
平林寺大門通りに面しているが無念夢想
・・・静寂
竹取の翁(おきな)がいる
「輝夜姫」がいるかも
「輝夜姫」が月に戻る時の歌
『 今はとて 天の羽衣 着るをりぞ 君をあはれと 思い出でぬる 』 (輝夜姫)
帝がそれにこたえて
『 あふことも 涙に浮かぶ わが身には 死なぬくすりも 何にかはせん 』 (帝)
「遅し」と言う天人に「輝夜姫」は言い放つ
『 もの知らぬことなのたまいぞ 』
なんとも心打つ言葉だニャ~・・・
・・・
無念無想の無念は有念に対する無念・・・
無念無想、無念無想・・・
※ 野火止用水 : 江戸時代、老中で川越藩主だった松平信綱が新田開発のため、玉川上水から分水して小平市、清瀬市、新座市を経て志木市の新河岸川に注いでいる。24キロメートル。
♪ かぐや姫 (童謡)
[作詞] 加藤 省吾 [作曲] 海沼 実
一、
竹藪の 竹藪の 竹の中から生まれ出た
月の雫の お姫様
光輝く 輝夜姫 輝夜姫
ニ、
竹取りの 竹取りの 翁を訪ねて春が来て
花を開いた お姫様
光輝く 輝夜姫 輝夜姫
三、
十五夜の 十五夜の 月の光に招かれて
一人旅立つ お姫様
光輝く 輝夜姫 輝夜姫
光り輝く竹から生まれた娘が、絶世の美女となり、数多の貴族から求婚されるも、天女となって月へ帰っていく・・・。光り輝くかぐや姫・・・輝夜姫(てるやひめ)・・・、千年を経た今も切なく心に染み入る・・・。
(チビの日記!!チビのお出かけ 106)
・・・今年のキーワードは「ロハスとグレイトコラボレーション」・・・
by chibi-papa | 2007-04-15 13:42 | チビのお出かけ