タイヤ公園(98)19・02・17 

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怪獣ゴジラだぁ~

 京浜急行・雑色駅(ぞうしき えき)から徒歩10分の所にある西六郷公園(昭和44年開園、5,700㎡)は、遊具がタイヤなのでタイヤ公園と呼ばれている。
 雑色は色としたら、どんな色なのだろうか?光り輝く色と暗い色を雑ぜた(まぜた)ような色なのだろうか。そんな色に包まれたように活気のある商店街を通り抜けてJRの踏切を超え、線路沿いに蒲田駅方向に行った所に公園がある。


 チ ビ アッ!怪獣ゴジラが糸を吐いている~!

 パ パ 蜘蛛じゃないんだから糸を吐くわけないだろ~。あれは赤いロープだから火を吐いているイメージなんだよ。

 ゴジラ(Godzilla)は南太平洋で核実験をアメリカが何度もおこなったため鯨(クジラ)が突然変異してゴリラのようになった怪獣(ゴリラ+クジラ=ゴジラ)なのか、それとも核実験によって休眠状態から目覚めてしまった太古の怪獣なのか。昭和29年のビキニ環礁(かんしょう)での核実験で被爆した第5福竜丸(だいご ふくりゅうまる)の事件をきっかけに東宝映画が昭和34年に制作。
 身長50mでデビューしたがその後、新宿の高層ビル(京王プラザホテル178m)に見劣りしないように身長を80mにした。タイヤ公園のはその10分の1の8m。
 遊具がタイヤだし地面も砂地なので、子供たちは元気に走り回っている。幼児が近づいて来た。チビは幼児が苦手。警戒体勢に入る。
 

雑色駅 : 明治34年(1901)に京浜電気鉄道の駅として開業。駅名は当時の地名(雑色村)から付けられたが、現在は駅名にその名を残すのみとなっている。各駅停車しか止まらない駅なのに乗降客は結構多い。
雑色と書いて「ザッショク」と読ませないということは「色」のことではなく、昔の下級役人のことを意味しているのか?

ビキニ環礁 : マーシャル諸島共和国に属する小さな環礁で、島民を強制的に他の島に移住させて、昭和21年から昭和33年にかけてアメリカが何度も核実験をおこなった。

第5福竜丸 : マーシャル諸島近海で操業中にアメリカによる水爆実験により死の灰を浴びた遠洋マグロ漁船。その船の無線長は半年後に死亡した。新木場駅の近くの夢の島公園内の第5福竜丸展示館に保存されている。

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このゴジラの胴体はタイヤだった

 チ ビ タイヤはゴムでできているんだよね。

 パ パ そうだけど、ゴムだけだと柔らかすぎるから、イオウ(sulfur、硫黄)を1%ほど混ぜてゴムに弾力性を与えているんだ。そのうえでカーボンを混ぜて強くしているんだよ。
 
 チ ビ そうか~。カーボンを混ぜているからタイヤは黒いんだニャ~。

 パ パ 接地面のトレッドゴム(tread gum)なんてゴムと同じ重量のカーボンを混ぜているんだよ。

 チ ビ 道路と接する面は特に強くしないとね。でも、そんなに混ぜるんだァ~。

 パ パ タイヤの内部構造の中心となる補強材としてポリエステルなどの化学繊維を使っているんだ。まあ、骨格みたいなものさ。その骨格を支えている背骨みたいのがビードワイヤー(bead wire)で、それにはピアノ線(piano wire)が使われているんだ。

 チ ビ 本当だ!ぼろぼろになったタイヤから化学繊維が剥(む)き出しになっている。ストッキングの30倍ぐらいの太さの繊維なんだね。タイヤってただのゴムの輪っかだと思っていたけどそうじゃないんだニャ~。

 最近ではランフラットタイヤ(runflat)というタイヤがある。そのタイヤはパンク(puncture)しても80kmは走行できるというタイヤで、スペアタイヤ(spare tire)を積まずに済むので、車全体の重量は軽減される。そのことは燃費の向上、省資源につながる。
 タイヤもやがて役目を終える。廃タイヤは年間1億本以上、重量にして100万トン以上も出る。そのリサイクル率は90%弱と比較的高い。
 廃タイヤの不法投棄を防ぐためマニフェストによる管理がなされている。だから廃タイヤをこの公園に捨ててはいけない。この公園にあるタイヤはあくまでも遊具(ゆうぐ)であって廃棄物ではないのだからこの公園にタイヤを捨てると、廃棄物の不法投棄となり不法行為として法律で禁止されている。


リサイクル率=(マテリアルリサイクル量+サーマルリサイクル量+リユース量+海外輸出量)÷廃タイヤの総重量=0.87

マテリアルリサイクル(material recycle、再生利用) : 使い終わったものを製品の原材料として再利用するリサイクルのこと。再生ゴムやゴム粉として再生利用。

サーマルリサイクル(thermal recycle、熱回収) : 廃棄物を燃料として利用すること。セメント焼成用やタイヤ工場で石炭のかわりに燃料として利用。

リユース(reuse、再使用) : 擦り減ったトレッドを貼り替えて再生タイヤとして利用。

海外輸出 : タイヤチップ(tire chip)として発展途上国へエネルギー資源として輸出しているとしているけど、まさか廃棄物を輸出しているのではないだろうね。

マニフェスト(manifesto、産業廃棄物管理票) : もともとマニフェストは「はっきり示す」というイタリア語が語源で、宣言書とか声明書を意味するが、管理の分野では出荷目録の意味がある。そこで、産業廃棄物の収集・運搬・中間処理・最終処分などを他人に委託する場合、排出者が委託者に対してマニフェストを交付し、委託した内容どおりの処理が適正に行われたことを確認しなければならない。そこでマニフェストは7枚綴りの伝票になっていて産業廃棄物の種類・数量・運搬や処理を請け負う事業者の名称などを記載し、請け負った事業者は終了した時点でマニフェストの必要部分を委託者に渡すことで、適正に処理したことを知らせるようになっている。
マニフェストは政治の分野では、選挙の際に政党などが発表する公約を意味する。

 帰りはJR京浜東北線・蒲田駅まで歩いた。途中、蒲田電車区(以前は蒲田操車場)があった。松本清張の 『砂の器』(すなのうつわ)の映画化では、ここでロケをおこなったという。思い出しながらぐるりと廻ってみた。

小説 『砂の器』  
昭和35年(1960)から約1年間かけて読売新聞に掲載された長編小説。蒲田駅の操車場で起きた殺人事件を、東北訛りのカメダ(秋田県の羽後亀田でなく島根県の亀嵩だった)という言葉を手がかりに迫った社会派推理小説。方言周圏論が事件解決の重要な鍵に。
 
映画 『砂の器』
 松竹映画 昭和49年(1974)制作
 監督:野村芳太郎
 音楽:芥川也寸志
 撲殺された元駐在所巡査役に緒方 拳
 追う警部補役に丹波哲郎、若い刑事に森田健作 
 追われる音楽家役に加藤 剛
 そのハンセン病の父役に加藤 嘉

 緒方拳の出番は僅かだったが、いい演技だった。差別から逃れて放浪の旅を続けるハンセン病(以前はハンセン氏病とか癩病と呼ばれていた)の父親とその子を保護する純朴で優しい巡査には、後で降りかかってくる不幸の影のようなものが体全体から臭い立っていた。  

 (チビの日記!!チビのお出かけ 98)
・・・今年のキーワードは「ロハスとグレイトコラボレーション」・・・

 
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by chibi-papa | 2007-02-17 17:23 | チビのお出かけ  

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