(44) 18・04・29 築地~門前仲町

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浅野内匠頭邸跡

 スタート:地下鉄日比谷線・築地駅

 赤穂藩上屋敷は西南の二面が築地川に面していて、その広さは8,900坪。時は元禄14年(5代将軍・徳川綱吉の時代)、浅野内匠頭長矩(アサノタクミノカミ ナガノリ)は勅使(チョクシ、天皇の意思を直接伝えるために派遣される使い)の接待役に推(オ)されたが、3月14日、その指南役の吉良上野介義央(キラ コウズケノスケ ヨシヒサ)を江戸城・松ノ廊下で刃傷(ニンジョウ)におよび、即日切腹。
 この上屋敷(3月17日)も赤穂の領地(4月19日)も取り上げられ、赤穂藩主浅野家は断絶した。


吉良上野介義央の義央の読みはヨシヒサで、ヨシナカと間違って伝えられた。
赤坂南部坂の下屋敷は3月18日に、本所の下屋敷は3月22日に収公された。

♪ 刃傷松の廊下
〔作詞〕 藤間哲郎 〔作曲〕 桜田誠一 〔歌〕 真山一郎
(一)
勅使下向(ゲコウ)の 春弥生
いかに果たさん 勤めなん
身は饗応(キョウオウ)の 大役ぞ
頼むは吉良と 思えども
(カ)の振舞いの 心無き

(科白)
各々方(オノオノガタ) 各々方 お出合い候え
浅野殿 刃傷にござるぞ

(ニ)
積もる遺恨(イコン)を 堪忍の
二字で耐えたる 長矩も
武士には武士の 意気地あり
刃に及ぶ 刃傷の
血涙(ケツルイ)悲し 松の廊下

(科白)
お離し下され梶川殿
五万三千石 所領も捨て家来も捨てての刃傷でござる
武士の情けをご存知あらば その手 離して
今一太刀討たせて下され 梶川殿

(三)
花の命を 宛ら(サナガラ)
赤穂三代 五十年
浅野の家も これまでか
君君(キミキミ)たらずとも 臣は臣(シンハシン)
許せよ吾を この無念


 すぐ隣に「芥川龍之介生誕の地」の案内板がある。

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芥川龍之介生誕の地

 写真に写っているのが聖路加(セイロカ)看護大学で、そこ(築地入船町)で芥川龍之介は明治25年(1892)3月1日に生まれた(辰年辰月辰刻の生まれにちなみ龍之介と名付けられた)
 母が発狂したため、龍之介は生後7ヶ月にして母方の芥川家に引き取られその後、養子となった。「羅生門」「河童」 「蜘蛛の糸」など多くの名作を遺したが昭和2年(1927)、35歳で睡眠薬自殺した。


築地入船町は当時、外国人居留地となっていて明治32年に廃止されるまで日本人は住むことを許されていなかったが、龍之介の父は外国人相手に牛乳の販売をしていたので例外とされていた。

辰年辰月辰刻
・1892年の干支は壬辰(みずのえ たつ)で辰年
・3月は辰の月
・午前8時ごろは辰の刻

長男:比呂志(ヒロシ、1920-1981、俳優、演出家)、次男;多加志(タカシ、1922-1945、小説家を目指すも22歳でビルマ戦線にて戦死)、三男:也寸志(ヤスシ、1925-1989、作曲家)

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聖路加病院トイスラー記念館

 創設者のトイスラー医師が住んでいた家(昭和8年築)を、新病院建設に際して築地からここに移築復元された(平成10年)
 記念館の前にこの病院の精神が刻まれている。

「This hospital is living organism designed to demonstrate in convincing terms the transmuting power of Christian love when applied in relief of human suffering.」


 キリスト教の愛の心が人の悩みを救うために働けば苦しみは消えて、その人は生まれ変わったようになる。この偉大な愛の力を、誰でもがすぐわかるようにあらわせるよう、計画されてできた有機体がこの病院である。 

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慶応義塾発祥の地

 中津藩(ナカツハン、大分県中津市)出身の福沢諭吉(フクザワ ユキチ)は長崎で蘭学を学び、その翌年に大阪の緒方洪庵(オガタ コウアン)の適塾(テキジュク、適々斎塾)に入った。
 その後、安政5年(1858)に築地の中津藩中屋敷で蘭学塾を開く(2年後の2008年には150年の節目を迎える)。慶応4年(明治元年)に芝に移転、それを機に慶応義塾と改称した(その3年後、三田に移転)

  チビは 『学問のすゝめ』 を精読している。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと言えり。」さらに続けて、「・・・されども今広くこの人間世界を見渡すに、賢き人あり、愚かなる人あり。実語教に、人不学無智 無智為愚人(人学ばざれば智なし、智なきは愚人なり)とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざることに由りて出来るものなり。・・・」
 チビも学問の大切さに目覚めたようだ。


『学問のすゝめ』 は明治5年に出版され超ベストセラーとなった。
最初の一節はあまりにも有名だが、これは福沢諭吉の言葉ではなくアメリカ合衆国の独立宣言(1776年)から引用したもの。

実語教(じつごきょう) : 平安時代に成立し、鎌倉時代に普及した教訓の書物で、選者は弘法大師(空海)といわれている。江戸時代には寺子屋の教材として広く利用された。

さらに、福沢諭吉は明治6年に 『帳合之法』 という複式簿記の訳本を出版、企業の活動を支える重要な役割を果たした。『複式簿記は人類の生んだ最大の発明』(文豪ゲーテ) といわれている。

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聖路加ガーデン

 近代医療の先駆として100年の歴史を誇る聖路加国際病院。その創設者トイスラー医師が提唱した「全人医療」の理念を深化させたプロジェクトが「聖路加ライフサイエンスセンター構想」。その一環として平成6年に聖路加ガーデンが竣工した。
 47階には展望レストラン「ルーク」(St.Luke、聖ルカ、聖路加のこと)がある。ボクもピアノの調べの中でフランス料理を食べて、オープンスペースのテラスから夜景を見てみたいニャ~。
 隅田川に突き当たった。さて、どっちに行こうかニャ~。佃大橋を渡ってみよう!


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佃島渡船場跡・築地側

 1645年(3代将軍・徳川家光の時代)から昭和39年8月の佃大橋(ツクダ オオハシ)の完成までの三百年以上ここに渡し舟があった(昭和30年には1日70往復にもなったので橋の建設が急がれた)。渡し舟と言ったらボク、矢切の渡しに乗ったことあるよ!

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佃島渡船場跡・佃島側

 対岸の佃島側にも渡舟場(トセンバ)跡の石碑がある。佃島は隅田川河口にできた自然の寄洲(ヨリス)で、徳川家康が神君伊賀越え(シンクン イガゴエ)の際にお世話になった摂津(セッツ)の国の佃村(大阪市西淀川区)の漁師を招いて住まわせ、特権的に漁をおこなえるようにした(当時の江戸の漁法は遅れていた)
 佃煮屋さんがある。ボクは佃煮(ツクダニ:保存食)にしない生の魚の方がいいニァ~。


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石川島灯台

 1866年(薩長連合が成立した年)、石川島人足寄場奉行(イシカワジマ ニンソク ヨセバ ブギョウ)が隅田河口航行の船舶のため六角二層の灯台を築かせ、近在の漁師は喜んだたとある。佃公園を整備するに際し往時を偲ぼうと、モニュメントとしての灯台がある。
 石川島播磨重工業(略称:IHI)の名称は1853年(ペリー来航の年)、この地に水戸藩が幕命により造船所を創設したことに由来する(今は創業の地に石川島資料館がある)
 像は「みどりの風」。上空には飛行船がフワリフワリと・・・


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中ノ島公園

 佃島と越中島(エッチュウジマ)を結ぶトラスト式の相生橋の中継地点に、中ノ島公園がある。江東八景にも選ばれている水上公園、ここで一休み。この島の真ん中が区境になっているので、ちょうどチビの右肩は江東区、左肩は中央区。

♪ 中ノ島ブルース
〔作詞〕 斉藤 保 〔作曲〕 吉田 佐
一、
赤いネオンに 身を任せ
燃えて花咲く アカシアの
甘い香りに 誘われて
あなたと二人 散った街
あゝここは札幌 中ノ島ブルースよ

二、(大阪)
三、(長崎)

 何で札幌から東京を飛ばして大阪、長崎にいってしまうんだ。東京にも中ノ島があるニャ~! ♪ あゝここは東京 中ノ島ブルースよ~
 向うは石川島播磨重工業の本社がある豊洲(トヨス)なのニャ。

 
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富岡八幡宮

 門前仲町(モンゼンナカチョウ)は江戸時代より富岡八幡宮と深川不動尊の門前町として栄えた街。富岡八幡宮は1627年(第3代将軍・徳川家光の頃)、当時、永代島(エイタイジマ)と呼ばれていた現在地に創建された。
 門前仲町駅は昭和42年に東西線の大手町~東陽町間延伸と同時に開業、大江戸線は平成12年に乗り入れた。


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巨人力士身長碑と大関力士碑

 富岡八幡宮は江戸勧進相撲発祥の地として知られ、この碑は歴代の大関を顕彰し昭和58年に建てられたとのこと。勧進相撲(カンジン ズモウ)とは勧進(寺社の寄付集め)のために興行(コウギョウ)する相撲のこと。
 左は巨人力士身長碑。ワァ~、デッカ!


大相撲は、初期においては八幡境内で興行されたが、後に回向院に移った。

 ゴール:地下鉄東西線・門前仲町駅

(チビの日記!!チビのお出かけ 44)
・・・ロハス的な生活(健康で持続可能性の高いライフスタイル)を心がけていきたい・・・
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by chibi-papa | 2006-04-29 00:00 | チビのお出かけ  

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