大仏ハイキングコース(41) 18・03・21
2006年 03月 21日
春分ノ日のよき日に、銭洗弁天からスタート。尾根を越え行けば、大仏様の所に出るというハイキングコース。
木の根がいたるところに露出している木ノ根道。足を取られる。足元に注意が必要だ!
アッ!こんな所に小さな花が!菫(スミレ)かな?足元に注意が必要だニャ!
あ~あ、シンド。ここらで一休み。リュックサックのおやつを食べて~と。
切り株の年輪を改めて良く見ると等間隔になっていないし同心円でもないね。これは気象の揺らぎであり、時間の揺らぎが目に見える形になっている。
そして時間は揺らいでいるけれど、決してマイナスというか逆方向がない。それが空間ということであって、宇宙は時間と空間から成りたっていることがわかる。
そのことから、宇宙が膨張していることが分かるニャ。
さ~てと、あともう少し。
『 春陽気 大仏前に 欠伸する 』 (チビ)
あ~、思わず欠伸(アクビ)が出ちゃったニャ~。
露座の大仏様が、やさしく見守っている。
大仏様には、お家がないの?
津波で流されちゃったんだよ。それ以来ず~っと露座のまんまなんだ。
♪ 鎌倉 [作詞] 芳賀矢一 [作曲] 不詳 (文部省唱歌)
(二)
極楽寺坂 越え行けば
長谷観音の 堂近く
露座の大仏 御座(オワ)します
※ 露座の大仏 : 鎌倉幕府4代執権・北条経時(ホウジョウ ツネトキ)のころ、1243年に木造の大仏が開眼(カイゲン)するも、十年後の1252年に今の青銅製の大仏が鋳造され、それに取って代わった。
大仏殿も建造されたものの、その250年後の室町時代・東山文化が栄えていた1498年、マグニチュード8、3が襲った。明応東海地震による大津波で大仏殿は流されてしまった。それ以来、ず~っと露座(ロザ、屋根のない所に座ること)のまま。大仏殿があった証拠に、大仏様の周りには大きな礎石(ソセキ)がいくつもある。
チ ビ : 仏殿がないんだから、露座の座は坐でないと可笑しくニャい?
パ パ : もともと大仏殿があったんだから、座でいいんじゃないかな。
チ ビ : お家がないんだから「广(マダレ)」は不要だと思うニャ。やっぱり坐だよ。
パ パ : 广を付けているのに、大仏殿が無い。これは可笑しいと思って周りを見ると礎石を発見して、むかし大仏殿があったということを知ることができる。やっぱり座でいいと思うよ。
チ ビ : もともと大仏殿があったんだから、これから大仏殿を造ったらどうだろう。良い案だと思わニャい? 鎌倉の大仏を酸性雨などから守らないといけないしね。大仏殿が完成したら、座・坐广論争(ザザ マダレロンソウ)も不毛になるね。
※ 大仏の高さ(仏身)は11メートル31センチ、台座の高さ2メートル4センチ、重さは121トン。
大仏殿は正面が44メートル、側面が40メートル、高さは20メートルだったと推定される。
それにしても、野晒し状態の露座になってから五百年余もよく風雪に耐えてきたものだ。
※ 露座での高さ1131センチを座高とすると、身長は推定2113センチ。
大仏様が立ち上がったら21メートル13センチ。身長165センチの人の時速を4キロとすると、大仏様の歩く時速はなんと51キロ。新宿・鎌倉間をJR湘南新宿ラインを利用すると55キロメートルを65分で走っているので、時速51キロ。
大仏様は湘南新宿ラインと同じスピード。新宿・鎌倉間の直線距離は45キロメートルだから、まっすぐ歩けば大仏様は1時間もかからないで歩いてしまう。
※ 大仏様はやや下向きかげんで、切れ長の目の彫りは下から見上げる参詣者の目を考えて造られたようだ。知的で優しさが伝わってくる。
『 ハイキング 目蓋に 淡き花菫 仏(大仏)の笑みに 包まれて 』 (チビ)
(チビの日記!!チビのお出かけ 41)
・・・ロハス的な生活(健康で持続可能性の高いライフスタイル)を心がけていきたい・・・
by chibi-papa | 2006-03-21 19:38 | チビのお出かけ