♪ 1 月の沙漠 16・10・11
2004年 10月 11日
チビ; あっ!駱駝(ラクダ)がいる!
パパ; 御宿(オンジュク)の浜辺に着想を得て、童謡「月の沙漠」は作詞されたんだよ!
チビ; 何で御宿海岸なのかニャ~?
パパ; 作詞をした加藤まさをは学生時代に結核を患って、御宿海岸で転地療養していたんだ。御宿の海岸の砂浜から沙漠をイメージしたのだろう(後年ここに引越し、晩年を御宿で過ごしたという)。
♪ 月の沙漠
〔作詞〕 加藤まさを 〔作曲〕 佐々木すぐる (大正12年)
月の沙漠を遥遥(ハルバル)と
旅の駱駝が行きました
金と銀との鞍置いて
二つ並んで行きました
金の鞍には銀の甕(カメ)
銀の鞍には金の甕
二つの甕はそれぞれに
紐で結んでありました
先の鞍には王子様
後の鞍にはお姫様
乗った二人はお揃いの
白い上着を着てました
広い沙漠を一筋に
二人はどこへゆくのでしょう
朧に煙る(ケブル)月の夜を
対の駱駝はとぼとぼと
沙丘を越えて行きました
黙って、越えて行きました
現実の砂漠を知らないがゆえにかえって、想像力豊かな感性で作り上げ幻想的で美しい童謡に仕上がっている(現実の砂漠では気象上の理由から月が朧にけぶることはないが)。
また、歌詞の内容からして 「沙漠の月」 なのに、それを 「月の沙漠」 としたところが、この童謡を一段と幻想的にしている。
※ 甕(カメ) : 壺の大型のもの、容器、総画数は18画、部首は瓦(かわら)
駱駝の頭に乗って、道案内を買って出ているつもりなの? ところでチビは行き先を知っているの?
曇天の中を王子様とお姫様はどこへ行こうとしているのでしょうか。
それは誰にも分からない。
※ 加藤まさを(明治30年・1897~昭和52年・1977) : 挿絵を描く画家。大正12年(1923)に「月の沙漠」を作詞した。
※ 佐々木すぐる(明治25年・1892~昭和41年・1966) : 作曲家。「お山の杉の子」などがある。校歌の作曲が多い。
(チビの日記!!チビの愛唱歌 ♪ 1 )
by chibi-papa | 2004-10-11 00:00 | チビの愛唱歌