大麻と大学 (独り言20) 

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ボアソナード・タワー(法政大学市ヶ谷キャンパスのシンボルタワー)

 昨日の土曜日、NHK 「追跡!AtoZ」で、大麻汚染が止まらない。摘発者数は年々増え続け、去年2,867人で過去最多を更新。有名大学の学生も多く検挙されていて、大麻の蔓延を食い止める対策を真剣に今、取り組まないとこの国の将来にとって取り返しのつかないことになるのではないか・・・と、実にオドロオドロしい番組をやっていた。

 法政大学では昨年10月2日、学生逮捕の報道を受け直ちに大麻等薬物使用防止対策本部および調査委員会を設置し、お詫びの声明を出した。
 「本日、本学学生が大麻所持により逮捕されたとの報道がありました。本学としては誠に痛恨の極みであり、皆様に多大なご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。(中略)大麻の所持は法律で禁じられています。また、大麻等の薬物乱用は、健康を蝕むだけでなく、精神をも侵し悲惨な結末を招くことになりますので、本学の学生には、薬物乱用の恐ろしさと学生の本分を自覚し、良識ある行動をとるように強く指導してまいります。それとともに、早急に抜本的な対応を講じ、二度とこのような不祥事が起こらないように全学を挙げて取り組みます。皆さまには(略)重ねて深くお詫び申し上げ(略)。」
 その後、4ヶ月の間に6回の大麻等薬物使用防止対策本部会議を開催した。そして学生を対象に今まで27回もセミナーやキャンペーンを実施している。
 事件発生の2ヶ月後の昨年11月28日、調査の結果、1名を退学処分に、5名を無期停学処分にしたと発表。


 まるで優等生のような対応だニャ。これが大学のやることなの?学生を育成するどころか、大学から放り出して前途を奪っていいのかニャ?なんかおかしくニャイ?マスコミも大学も大麻ヒステリーに陥っているよ。というより、大麻を痲薬と混同しているんじゃニャいのかニャ~。

参照 『大麻ヒステリー』 武田邦彦著 光文社新書 740円+税

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法政大学市ヶ谷キャンパス(市ヶ谷田町校舎)

 法政大学(略称:法大)は明治13年(1880)に設立された東京法学社(翌年、東京法学校と改称)を前身とする我が国最古の私立学校で、フランスの法学者・ボアソナード(1825~1910)が明治16年に教頭に就任。創立120周年の平成12年(2000)に竣工したシンボルタワーにボアソナードの名を冠した。今回の大麻所持逮捕における大学の対応について、ボアソナードはどう思うであろうか。
 たぶん、あまりのレベルの低さに嘆いているのではないだろうか。


 我が国では縄文時代から大麻を栽培していて、その繊維は強く通気性に優れているので夏服、蚊帳(かや)、畳の縦糸、魚網、釣り糸、船のロープや帆、下駄の鼻緒や蝋燭(ろうそく)の芯に、はては神社の注連縄(しめなわ)、横綱の化粧回しに。大麻の実は七味唐辛子の材料や漢方薬に、実の油は建築用塗料に利用できる。こんなに価値のある大麻がどうして痲薬のように扱われてしまったのであろうか。
 それはアメリカでの禁酒法と関係がある。禁酒法は1920年(大正9年)から施行されたが、その施行によりかえって社会に大混乱を起こしてしまった。そのため1933年(昭和8年)に廃止された。そこで余剰になった捜査官をどうするかという問題が持ち上がった。
 そこで、大麻を悪者にした大麻課税法(実質は大麻禁止法)を作って、捜査官をそちらに転用するというアイデアが生まれ、巧妙なキャンペーンが行われたのであった。


 昭和20年(1945)、敗戦によりGHQ(連合国軍最高司令官司令部)の一方的な命令によってアメリカ化政策の一環として大麻取締法が作らされた。それなのにマスコミも大学も深く考えず馬鹿騒ぎしているニャ。
 大麻は痲薬なんかではニャイ!  

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神楽河岸
 対岸は揚場町。かつては海からの物資がここで荷揚げされた。1970年代に暗渠化され、現在はその上に飯田橋セントラルプラザが建っている。

 アメリカで大麻課税法が制定されることになったときのキャンペーンは「大麻を吸うと人格が破壊され、凶暴になる」ということだったが、習慣性も禁断症状もないことが分かった。と言うことは大麻は痲薬ではない。そうすると今度は「入り口論」が出てきた。「大麻を吸うことによって痲薬を使うキッカケになる。だから規制するのだ」と。これでは風が吹けば桶屋が儲かる式で、酒を飲むとアルコール依存症になる可能性があるから酒を禁止すべきだ。と言うことと同じことになる。

・禁酒法はなぜ失敗だったのか。禁酒法による悪影響は?
・アメリカで大麻課税法が制定された経緯は何だったのか。
・我が国で大麻取締法が制定された経緯は何だったのか。
・大麻取締法にはこの法律の目的が定められていないが、目的は何なのか。
・インド大麻などに含まれてる陶酔性があるカンナビノールの成分がいけないというならば、カンナビノールを取り締まればいいのではないか。芥子(けし)からアヘンが精製されるからアヘンが取れる芥子は禁止。でもアヘンが取れない芥子は取り締まる必要がないわけで、現にポピー(ひなげし、虞美人草)は花を楽しむために公園に植えられている。味噌糞一緒の法律は害をもたらすだけ。
・大麻を新素材として活用すべきではないか。環境問題が叫ばれている現在、そして雇用創出のためにも大麻による新産業を興すべきではないか。
・法律があるからそれに従わざるを得ないが、その法律が悪法なら変えていく努力をすべきでないか。
・法政大学は「法学部ここにあり!」を示す絶好のチャンスを逃したのみならず、学生を敲き出してしまった罪はそうとう重いと言わざるを得ない。
・大学法学部は権力に媚びず世間に媚びず、法律の見直しを含めた法の番人となってもらいたい。それが法学者・ボワソナードの精神ではないのであろうか。


 大麻の問題に限らず、世は法令遵守(コンプライアンス)に蝕まれている。上滑りでなく法令遵守の本当の意味を考えなくてはならない。

 大麻は神道を通して神様に直結していた。鳴門市大麻町、善通寺市大麻町など大麻町(あるいは大朝町)という地名があり、大麻を栽培していた名残りがある。
 大麻は一年草で半年で4メートルにも育ち、肥料なしでよく育つ。連作障害がなく、連作すればするほど土地が肥える。 
 大麻油から軽油を作ることができる。その軽油からは有害物質が殆どでない。

 大麻は痲薬でないので中毒にはならない。
 大麻油は人体に必要な必須脂肪酸をもっている。
 大麻の薬効には副作用なしで癌に効くようだ。さらなる研究が待たれる。

 このような天からの恵みのような大麻を取り締まっているのは不思議。とっても不思議。
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by chibi-papa | 2009-09-13 23:00 | チビの独り言  

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